CATEGORY: 日常
DATE: 03/15/2018 02:21:45
「寝れないのかしら」
「大丈夫……」
クローバーが気になって仕方がない。
知らないうちに無くなってないか、上手くできていないのではないか……と悩みが尽きない。
昼間に確認したんだから大丈夫、と自分を納得させる。
しかし、目を閉じてもこのことが頭の中をぐるぐるして一向に寝付けない。
ごろごろと何度か寝返りをして他の体勢にしてみるも効果はない。
「んー……」
「どうしたの、具合が悪いとか?」
「気にしないで……」
ラッキーを心配させてしまった。
心の中でごめんね、と謝る。
あれこれ考えていると、朝になっていた。
「おはよう……アリス」
「……」
「あ!」
頭にクローバーが浮かび、すぐさま飛び起きた。
「ど、どうしたの!?」
ラッキーの言葉は耳に入っていないようだ。
辞典を開くと、四つ葉のクローバーは鮮やかな緑色があせないまま押し花となっていた。
そっと手に取り、ベッドへと戻る。
「見て……これ」
「四つ葉のクローバーじゃない」
「いつそんなもの見つけたの?」
「昨日、ラッキーがいない間に」
「それで……なんかごそごそしてたのね」
「えへへ、どう?」
見つけたことを褒めてくれと言わんばかりにラッキーの目の前にクローバーを突き出す。
「……いいことがあるかもね」
「でしょ?見つけたときとっても嬉しかったの」
「本当にあるとは思わなかったよ」
この上なく嬉しそうな様子のアリスに、ラッキーは思わず苦笑いをした。
「いいことあるかな……って言ってるけど」
「見つけたのが嬉しかったのなら、それを見つけたこと自体がいいことじゃないかしら」
「えー、そうなの?」
「そうだとしても、大切にしなさいよ」
「当たり前だよ、絶対無くさないもん」
押し花となったクローバーを見つめる。
ちょっとでも風が吹いたら葉が千切れてしまうのではないか、そんなことが頭をよぎった。
持ち歩くにはどうすればよいのか。
「ラッキー、どうしよう」
「持ち歩きたいけど、このままじゃダメだよね」
「そうね、ストラップにするとかしないと」
「そうだ!そうする!」
手芸屋さんにお出かけ、が決定した。
アリスはクローバーを優しく本に挟んで机に置いた。
何時になく上機嫌のアリスにつられてラッキーも嬉しそうだ。
「四つ葉のクローバーは……結構いっぱい生えてるけど、ね」
ぼそっと呟いた。
次はこちら。

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