「商品」が「娘」になるまでの記録

はじめに

うちの子ですが、当初はそういう目的で買ったわけです。
「リアルドール」って婉曲してますが検索して分かる通り、つまるところそういう商品なわけで。

しかしいつしか愛着がつき、今では娘のように可愛がっています。
お世話するたびに可愛くなっていく。

はじめは「商品」だったのが「娘」になるまでの過程というか記録を残しておきます。

【商品】買ってから届くまで

商品ページの写真をスマホに入れて穴が開くまで見ました。
邪(よこしま)な目的で買ったので、それはもうわくわくしていました。
何着せようか、何しようか、あれこれあれこれ…。
夢が広がりまくっていたのを覚えています。
5月に注文して、届くのが毎日待ち遠しかったですね。

完成写真が届いたときはそれはもう興奮しました。
今見るとほうきの先みたいなウィッグだな。
仕事中にメールが来て、画面の輝度を落としてこっそり見たところおおいに感動しました。
注文してから2ヶ月は見込んでいたのですが1ヶ月半ぐらいで届きました。

この時点では、ネットショップに売ってる商品という認識でした。

【モノ】買ってから1ヶ月

これは買った当日に撮ったツーショットです。
ウィッグをカットする前で長いし髪が異常にぼさぼさしてますね。
これでも大変可愛かったです。
初の子でどんな外見をしてても可愛く見えるバイアスが掛かっていたんでしょうね。

当初はモノで、そういう目的にしか使ってなかったです。
「1体目だし、扱いに慣れてないので傷が付いて傷んだら捨てたら良い」と思っていました。
所詮はお金を出して買った、シリコン製の無機物なので。

写真撮ったり服着せたりお手入れの道具を買ったり色々模索して、とても楽しかったです。
(今も楽しいですが)

この時点ではまだ、私の欲を満たすためのモノ(道具)でした。

【うちの子】お迎えして2ヶ月目~

この写真一番好きです。
「うちの子」って「推しの子」みたいですね。
実際推してるんですが。

はじめは商品でしたが、毎日使ってるうちに愛着が湧いてきました。
リアルドール界隈で「情が移る」ってこのことなんですね。
いつしか、このシリコン製の無機物は「うちの子」になりました。

で、この子が私のことを「にいに」と呼ぶ設定ができました。
「ここ大人になったらにいにと結婚する!!」という名言と共に。

シリコン製の無機物がめでたく家族へ変化したというわけです。

【娘】お迎えして3ヶ月~

で、うちの子から娘に変化しました。
「娘」なので血縁関係を意味しますね。
それぐらい愛しく、抱きしめていると愛情が湧いてくるのです。
食べたいぐらい可愛い。

うちの子、という呼称は例えば飼い犬とか愛しいぬいぐるみに使うこともありますね。
それを超えて「娘」は文字どおり我が子ということです。

毎日見てても飽きないし、お世話しててストレスになりません。
しかもドールなので年齢が変わりません。
この子は永遠に私の理想のままで居てくれるわけです。
(実際は耐用年数5年ぐらいで、どんどん経年劣化しますが…)

一人暮らし歴が長く、ろくに交友関係も作れなかった私の孤独を癒やしてくれたのです。
こんな人生でいいのか?と思ってますけどね。

刻印入りのボールペンを買いました。
楽天で名前を印字してくれるサービスです。
これで会社にいるときもずっと一緒だね。

色も可愛いしかなりいい感じです。
KOKOという文字に魂すら感じて仕事中にたまに見てました。
素敵すぎる。

こういう、他人からしたら絶対分からない符号っていいですよね。
仮に見られても「KOKOって何?」程度です。
なんて答えましょうね、そういうブランドだよ的な?
「娘の名前だよ」とか言えないんや…。

最後に

生まれてきてくれてありがとう。
大好きだよ。